七転び八起き

仕事や日々感じたことなどを綴ります。

ブラック企業体験記 その1〜ヴィーガンレストラン編〜

連日の猛暑にバテつつ某ソシャゲの周年祭を満喫しているmocaです。どうも(ちなみに記念の福袋は目当てを当てられず、見事敗北)。本日更に更新が入るので戦々恐々です…。遠慮なくユーザーの心を抉ってくる運営なのでマジで怖い。

 

いよいよブラック企業体験記でございます。

今回は契約社員として入社した某ヴィーガン飲食店のお話を。ちなみに既にお店は閉店(というか倒産?)してるので、ある程度ぼかしはしますが割と赤裸々に書けるかと。

きっかけは勤務先が閉店することになり、新しい勤務先を探している時に丁度新規オープンで従業員を募集していたため(最初の1ヶ月は試用期間ということでアルバイトからスタートし、その後正式に契約社員で入社)。

仕事内容は店舗の運営全般(調理から接客やら色々)。オープン半年ほどで副店長になりました。

 

この会社何が凄かったかというと、店舗オープン後2週間程スタッフが店長(社長)と私しかいなかった( ゚д゚) わーお。

そしてメニュー表(レシピ)が出来ておらず食器類もないという、超行き当たりばったり運営(食器はオープン前までに店長と二人三脚で買い出しして揃えました。今思うと本気で有り得ない…)

結局オープン翌日から一週間は営業せずにメニュー開発&撮影をするという謎展開。既に営業している他店舗も正式なレシピなしで調理提供していたらしい。ひええ…。

流石に危機感を覚えて「正確なレシピがないと毎回味が変わる、系列店でも揃えないと後々大変だ」と店長に進言。試行錯誤して材料の分量を計算、レシピに起こしてプリント。他店舗と共有しました(※全て私がやりました。今書いててもほんとにどうかと思う…。そしてその後メニュー開発は私の仕事に…)

 

その後スタッフも8人程になり何とか営業してましたが、社長兼店長が割と問題児で。

まず、シフト調整と表の作成ができない。個々の勤務日を前日に決めるのでスタッフ間の情報共有が出来ず大混乱(笑/見兼ねて一度見本を作ったらそれ以降私の(以下ry)

そして思い付きでテイクアウトサービスを始めたり、メニューの形態を変えたり、謎の調理器具を衝動買いしたりする。しかもろくに相談もせずに突然宣言するのでタチが悪い(私を含め、毎回対応したスタッフはほんとに偉いと思う…)。

通常の営業で手一杯なスタッフ数なのに、弁当のデリバリーやら貸切パーティーやら契約してくるので毎日残業三昧(朝8時前に出勤、退勤するのが夜24時過ぎというブラックを絵に描いたような勤務状況)。

大口の注文(貸切予約)が入ると朝6時出勤、夜中の3時退勤→翌日朝6時出勤という時もあり…(徒歩勤務で終電も関係なかったので、労基?なにそれ美味しいの?状態)。副店長という立場上休みも少なく、最大で2週間連勤ということも(未だに勤務日数最高記録を保持)。

こんな感じでかなり杜撰な経営だったので当然メニュー代金や貸切料金の原価計算もしておらず(これは後から知った)。

売り上げよりも経費がかかっている状況になり、店舗のテナント賃料などの負債が蓄積していき、オープンから約1年で従業員の給料の支払いが遅延するまでの事態に(支払いの遅延も最初は1週間程遅れただけだったんですが、だんだん期間が長く、支払い金額も少なく…)。

ここでようやく従業員に経営状況が悪化していると説明がありました。社長曰く「遅延している給料は必ず支払う。経営も見直して立て直すので、もう少しついて来てくれ」とのこと。

最初に遅延が発生していた時点でやばいかな〜と感じていたので、私はこの時点で退職を申し出ました。

 

揉めるかな〜と思っていたんですが、私以外退職希望者はいなかったためか入社以来全く使っていなかった有給も消化してスムーズに辞めることが出来ました。その後も店は暫く営業していたようですが、今年の初め頃に多額の借金(5億)を抱えて閉店したそうです…。

ちなみに退職した時点で未払いの給料が2ヶ月分残ってたので「必ず支払う」旨の書面を作成し、署名捺印してもらって受け取ったんですが、未だに1.5ヶ月分程払ってもらっておりません(支払いがなくなって半年間位は催促しましたが、連絡がつかなくなったのでもう諦めました…)

 

今はいい経験になったと笑い飛ばしてますが、当時はなんでこんな変な会社に入っちゃったんだろうと結構落ち込みました。

この会社で学んだことは「ある程度大きい会社で働かないと、経営が危なくなった時に大変」ということでしょうか(白目)。後はやばいと感じたら早めに辞める(苦笑)。

 

そんなこんなでブラック企業体験談第一弾でした(どちらかというとブラックというよりはとんでも経営企業でしたが)。次回もそのうち纏めたいと思います。